SMSの費用対効果とセキュリティの高さが見直され、再注目されています
SMSのセキュリティの有効性
フューチャーフォン(ガラケー)のメール(MMS)は、携帯電話でしか受信できない状況だった為、各キャリアのメールは情報が漏れにくかった。
スマートフォンが普及してくると同じ携帯メールアドレスでもMMSからEメール(IMAPという仕様)になりメールがインターネット上のサーバーに残った状態で、且つ複数のデバイス(機器)から同じメールが受信・確認できてしまう状況になりました。
※迷惑メールフィルター・メール遅延など、着信が不安定になる
※迷惑メールフィルター・メール遅延など、着信が不安定になる
SMSはSimカードの入ったスマホ・携帯にしか届かない。
携帯キャリアの通信網を利用する為、遅延がおきにくく、セキュリティ面でも安心でき、着信状況の確認が把握しやすい。
※ステータスが[着信][エラー][その他](電源OFF・圏外)と明確
携帯キャリアの通信網を利用する為、遅延がおきにくく、セキュリティ面でも安心でき、着信状況の確認が把握しやすい。
※ステータスが[着信][エラー][その他](電源OFF・圏外)と明確
セキュリティの有効性が活用される場面
パスワード再発行
パスワードを忘れた際の再発行を行う。ワンタイムパスワード
振込操作時のパスワード等に使用。トークンより安価でメールより安全です。
本人認証
会員登録時等の本人認証に使用。(アドレスの取得・変更は容易で複数取得が可能)
2段階認証・2ファクタ認証
Facebook、Apple、Line等の2段階認証(2ファクタ認証)に使用。※ID、PASSが合致しても普段利用しない環境でログインしようとした場合、本人確認の為、登録している電話番号宛にSMSでワンタイムパスが届く仕組みです。
各コンタクトツールとの対比
電話とSMSとの対比
- 電話のメリット
- 電話は直接話す為、情報の伝達が正しく行われる
- 電話のデメリット
- 電話に出れるタイミングが分からない
- 知らない電話番号の場合、折返しが電話がない場合もある
- 会話の為、証拠を残しにくい
- 通話料がSMSよりもかかる
- 1対1でしか対応できない(数多く対応できない)
- 電話のオペレーターに教育が必要
- SMSのメリット
- 相手の状況に関係なく情報を残すことができる
- 必要に応じて連絡を促せる
- 証拠・内容が残る
- 通信料が電話より安い
- 1対多で情報を発信できる
- テンプレート文章でアルバイトでも送信可能
- SMSのデメリット
- 情報が伝わったタイミングが分からない
- 伝達文字量に制限がある(Webや電話への誘導が必要)
- 固定電話にSMSは送る事ができない
メールとSMSとの対比
- メールのメリット
- 大量の情報量(文字量)の送信が可能
- 写真やデータの添付が可能
- インターネット利用が可能な環境であれば無料で利用できる
- メールのデメリット
- 迷惑メールや各種フィルタ・通信状況で着信率が低下する
- メールの受信環境が不明(PCかスマホか)
- スマホの未開封メールを放置している人が増加
- SMSのメリット
- 着信率が高い
- 開封率が高い(SMSに届くメッセージが少ないので)
- 必ずスマホに届く
- 着信状況が明確(着信OK・エラー・電源Off/圏外)
- 用紙記入の場合でもメールアドレスより間違えにくい
- メールアドレスのように設定の必要がない
(年配も含めて老若男女が設定なしで利用可能) - SMSのデメリット
- 情報量(文字量)に制限がある
- テキストしか送れない
- 送信が有料(1通10数円)
郵便物とSMSとの対比 納税の振込確認などで利用される郵便はがきとの対比
- 郵便物のメリット
- はがきがそのまま振込用紙にもなる
- 郵便物のデメリット
- 切手費がSMSと比較して高い
- 印刷費がかかる
※特に個人情報に関わる内容なのでノリ付け加工されている
- SMSのメリット
- 印刷費がかからない
- 通信料が郵送より安い
- 作業が簡便
- SMSのデメリット
- 振込用紙の代用にはならない
※前送の振込用紙がある事が前提
SMSとその他のコンタクトツールの比較
SMS | メール | 電話 | ||
---|---|---|---|---|
費用 | ○ | ◎ | × | メールはインターネット接続料以外は無料。SMSは1通送信ごとに費用が発生。電話は通話料と1対1で会話する為、通話料と人件費が必要。 |
情報伝達の即時性 | ◎ | ●▲ | ○ | 電話は応答されれば即時性が高い。ただし通話は1対1なので短期間に大人数に伝播するのは難しい。SMS、メールも携帯端末で受信された場合は即時効果が高い。ただし、メールは受信数が多く見落とされる傾向がある。また、送付したメールアドレスが必ずしも携帯端末に設定されているとは限らない。 |
伝達タイミング | ◎ | ◎ | × | 電話は就業中・作業中の場合、対応されない事が多い。知らない番号の場合は折り返しされない事が多い。 |
開封率(伝達力) | ◎ | △ | ◎ | 電話は直接会話するので情報が伝わりやすい。SMSも競合する受信数が少ない為、開封率が高い。メールは一般的に受信数が多く開封が後回しにされやすい。 |
運用 | ◎ | ◎ | × | テキストで情報を伝えるSMSやメールは定型文化し簡単に運用可能。電話で対応する場合は教育が必要。 |
セキュリティ | ◎ | △ | - | SMSはSimカードが入ったデバイスでしか受信ができない。メールはPCや他のデバイスなどでも受信が可能。インターネット上のメールサーバーにメール(情報)が残るケースが多い為、リスクは残る。 |
文字数 | △ | ◎ | - | SMSは文字数に制限がある。メールは大量の文字だけでなく、写真やデータも添付可能。 |